1周5㌔、皇居外苑の楽しみ方

 

健康を取り戻すために歩き始めたコースが、東京都千代田区の皇居外苑だ。1周約5㌔。JR有楽町駅を降りると、ザ・ペニンシュラ東京とニッポン放送の通り沿いを抜けながら、簡単なストレッチをしている。日比谷濠、二重橋、大手濠、竹橋を経てやや上り坂に。乾門、代官町通り、千鳥ケ淵の交差点を過ぎると、深い桜田濠が続く向こうに国会議事堂など霞が関の官庁街が見え、視界も広がってくる。三宅坂を下り、警視庁のある桜田門が見えればもう一周だ。

 

春の桜、秋にはイチョウなど四季の移り変わりを感じながらウォーキングを楽しめるのがいい。調子がよいと走ってみるが、どうしても長続きしない。周りはほぼランニングにはまっている人たちばかりで、フォームがかっこいいのだ。私も走れるようになりたい。私を次々と追い抜いていくランナーは、みなフォームを水平に移動しているようだ。それを身につけたいのは山々だが、ただ見ているだけで56年が過ぎた。

 

この秋は天皇、皇后両陛下の即位に伴うパレード「祝賀御列の儀」などがあり、皇居周辺には警備にあたる警察官が普段より多かった。ところで代官町通りの坂の途中に見張り所がポツンとある。警察官が24時間立ち番をしているが、蚊取り線香をたいていてほんわかするのだ。慣れ親しんでいるにおいに誘われ、警察官にあいさつするのも日課だ。